ハイキング・登山

中山道 薮原やぶはら~鳥居峠~奈良井

中山道の石畳
森林浴・街道歩き旧街道/史跡
歩行時間 2時間45分
レベル
所在地 中信/木曽郡木祖村~塩尻市
最高地点の標高 1,250m(御嶽神社)
参考サイト
天気サイト
おすすめの季節 春~秋。冬期は積雪や凍結していると危険。

旧街道の中山道(中仙道)のハイキングコースと言えば、2大観光地の妻籠と馬籠を結ぶ7kmのルートが人気ですが、薮原宿から鳥居峠を越えて奈良井宿に至る6kmは、より静かに歩けるハイキングコースです。
また、このコースの利点は、起点と終点が古い宿場町と言うだけでなく中央線の2つの駅であることです。本数は少ないが電車の時間に合わせて行きか帰りを電車に乗ることができます。

鳥居峠は「中山道屈指の難所」と言われる通り勾配は急ですが、コースは整備されていて、江戸時代のわらじでの山歩きと違い、今はスニーカーでも歩けます。
薮原宿~奈良井は、妻籠~馬籠同様、木曽の林の中を歩け、歴史と日本的情緒をたっぷり感じられるコースです。道中トイレや水場もあり、標識も整備されていますが、いくつか林道等への分岐があり、違う方向に行ってしまわないよう標識をきちんと見てください。

ここでは、薮原から奈良井に歩くコースを紹介します。薮原と奈良井は標高はほぼ同じで、逆方向でもかまいませんが、奈良井宿は薮原宿より見どころはずっと多いので、奈良井でハイキングを終える方がのんびり見られます。なお、鳥居峠は薮原と奈良井のほぼ中間地点なので、奈良井か薮原から往復しても所要時間は同じです。
熊除けの鐘がコースの数ヶ所にありますが、歩く人が少ないので、熊除けの鈴等も持参する方が安全です。

!ご注意
「現地ライブカメラ」へのリンクは、お出かけ前に現地の天候状況などを知るのにお役立てください。ただし、山の天気は急変する事があります。
記載してある内容で事故などの問題が発生しても、当サイトでは一切の責任や賠償を負いません。

歩行開始地点付近の地図

歩行開始地点までのアクセス

名古屋方面:中央道中津川ICから90分

  • 中津川ICまたは伊那ICから権兵衛トンネル経由で、国道19号を長野県方面へ進む。
  • 「木祖村役場」「薮原駅」の標識に従い、県道26号へ左折
  • 左に駅があるので、その前の駐車場(無料)に停める

長野方面:長野道塩尻ICか中央道伊那ICから奈良井に行き駐車し、まず電車で薮原に移動する場合40分+電車7分

  • インターを出たら国道20号を塩尻市街方面へ。そのまま直進して国道19号に入る。
  • 右手に木曽くらしの工芸館(道の駅)や木曽平沢駅を過ぎ、「奈良井宿 →」の標識に従い、県道258号方向へ右折(見過ごしやすいので注意)
  • 川を渡って道なりに電車の反対側に出、駅の向こうの駐車場(無料)に停める。
    観光シーズンで満車の時は、駅の手前の「月極」と書いていない駐車スペースか、国道19号に戻って駅の東側の駐車場に停める。
  • 電車で薮原に移動

公共交通  電車

中央西線 薮原駅下車

  • 薮原駅を起点にスタート

コース案内

薮原駅前~薮原宿~石畳の道(約1時間)

 
薮原駅

木曽川の源流のある木祖村らしい名前のNPO「水の始発駅」の事務所を過ぎた所で標識に従って右に曲がり、再び線路の下をくぐってから左に曲がります。
10分ほど歩いた「飛騨街道分岐点」から道は右に登り始めます。「御鷹匠役所跡」は跡しかないのでやり過ごしてぐんぐん登り、右に水場(水神)と神社の大モミジを見ながら行くと、広い道と交差します。渡った所から狭い道になります。

道がだんだん狭くなり、両側がカラマツ林になります。案内板がある分岐の左から、やっと車の通れない遊歩道です。その先が、旧街道の風情たっぷりの石畳です。

石畳の道~御嶽みたけ神社(約45分)

御嶽神社手前から見た御嶽山
(2014年9月噴火直後)

石畳から先が急な登りで、樹木の種類も多くなります。つづれ折りをがんばって標高をかせぎ、途中、車の通れる林道を横断します。やがて左に「森林測候所跡」、右に丸山公園に至る分岐がありますが、少し遠回りなのでまっすぐ歩を進めます。
小さな展望台の先に、広い分岐点があり、右側から少し戻る方向に「丸山公園」があります。ここには松尾芭蕉が詠んだ句など石碑がいくつもあり、歴史を感じさせます。

分岐点に戻ると道標が乱立していますが、「御嶽神社近道」と書かれている標識に従って急な木の階段を登ります。
御嶽神社のすぐ手前にベンチがあり、ここから、視界のいい日は遙か先に木曽御嶽おんたけ山が見えます。

御嶽神社~鳥居峠~栃林(約15分)

 
栃の樹の紅葉

御嶽神社(御岳遙拝所)は、御嶽山に登る代わりにお参りすれば御利益があると信じられてきた場所です。両脇に、おびただしい数の仏像や石碑があり、御岳信仰の深さが感じられます。ここが「鳥居峠」より標高の高い、峠の最高地点です。
「鳥居峠」の名前は、源義仲の子孫と称する戦国大名の木曽義元が松本の小笠原氏との闘い時に御嶽山に戦勝を祈って鳥居を建てたことに由来すると伝えられ、今はその後に再建された鳥居があります。

鳥居の右側を下りると、このコースの特徴の一つのトチの木の群生があり、天狗のうちわのような葉っぱが広がっています。特に、面白い伝説の説明書きがある「子生みの栃」は必見です。

栃林~奈良井宿じゅくしずめ神社)(約30分)

 
「中の茶屋」と周辺の林

栃林の中を進むと、車道と交差する分岐があり、注意して道しるべに従って右側に折れます。少し歩くと右に「鳥居峠」の休憩施設と水場が見えてきます。
江戸時代は「峠の茶屋」があって賑わったそうですが、今は峠らしいものは他になく、眺望も望めません。
ここからはひたすら下ります。 武田・木曽氏の古戦場に建つ「中の茶屋」の古い建物を過ぎると、奈良井宿までもう一息です。

また石畳の道が2度あり、その先で車道に出ます。車道の左に近道の遊歩道の入り口があり、そこから下ると奈良井宿の南の端に出ます。少し歩くと左に鎮神社があります。

奈良井宿(鎮神社)~奈良井駅(約20分)

 
奈良井宿

鎮神社から、「奈良井千軒」と呼ばれた見事な宿場町が延々1kmも続きます。鎮神社辺りから見下ろす宿場町は、写真のように、特に絵になります。鎮神社から「鍵の手」は、2011年のNHKの朝ドラ「おひさま」でロケ地として使われました。その時飴屋として使われた中村邸と重要文化財の手塚家は、どちらも有料ですが、1830~40年代の建物で、一見の価値があります。他には、さまざまなお店の他、今も宿泊できる宿も何軒かあります。
観光客に交じって左右の風景を楽しみながら歩くと、右側に奈良井駅の美しい駅舎が見えてきます。

+α情報

奈良井宿は

史跡・博物館・美術館の奈良井宿のページもご参照下さい。

2014年10月12日ハイキング時の情報です
2022.12.04 更新

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cafe and yoga space風花

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